冬に雪を見ながら、温泉に入りたくて『大沢温泉』に行ってきた。
歴史的暖冬の今年、各地で全く雪が降っていないみたいで、目的である『雪見温泉』ができるか心配だったけど、なんと僕が行った時に丁度寒波が押し寄せて、今年一番の大雪が降ってくれた。
めっちゃラッキー。
もうこの入り口が最高です。200年以上の歴史のある建物だそうで、かの宮澤賢治も泊まりにきたとか。
僕がこの宿を知ったきっかけは近くにある『鉛温泉 藤三旅館』に泊まった時。途中通る道にこの宿があり、その外観を見ていつか絶対泊まりに来ると決めた。そしてこの日ようやく叶った。
チェックインを済ませる。
中に入っても素敵。事務所横の休憩所には机が並んでおり、いかにも歴史がありそうな家具や電話機などが置かれている。
ペイペイ使えます。
ちなみにwi-fiも使えます。しかもかなりの速度です。ビジネスホテル並の速度が出ているので、YouTubeや映画を見ても問題ありませんでした。
狭い通路を進んでいきます。
どこか千と千尋を感じさせる雰囲気。すごく良い。建物が古く、歩くとギィギィと音がなる。それもまた味があったいいのだけれど、夜歩く時はすごく響くのでかなり気を遣う。
お部屋はこんな感じです。
今回、湯治屋に泊まりました。
『山水閣』『湯治屋』『菊水館』と三つの建物があり、どこに泊まっても温泉は共有で使えるようです。ですが、湯治屋の魅力は自炊ができる事。
そしてその分値段もリーズナブル。素泊まりでこの部屋で一泊一人で3000円台で泊まれます。(※ただし写真のこたつとストーブは追加料金)
建物の中に食事処もありますので、自炊がめんどくさい時はここで食事をとることもできます。
今回3泊4日で晩ご飯付きのプランにしました。晩ご飯は毎晩違うものおまかせ出してくれるので、助かります。毎晩何が出てくるととても楽しみでした(笑)
晩ご飯を食べ終えたら温泉へ向かいます。
男が入れる温泉は3種類。
混浴の露天風呂の『大沢の湯』
内風呂の『薬師の湯』
半露天の『豊沢の湯』
女性はこれにもう一つ半露天の『かわべの湯』がつきます。
東北はまだ混浴風呂の文化残っているらしく、こっちでは混浴風呂はよくあるものだとか。せっかく遠い東北まで来たので『大沢の湯』へ向かう。
偶然にも誰もおらず、大きな風呂を一人占め。しかも雪が降っていて、とても情緒があって良い。目的であった雪見温泉ができてとても満足。
ちなみに女性には脱衣所がありますが、男性は風呂の目の前で脱ぎます。これはハードル高い...。誰もいなくてよかった...。
温泉から帰って、タオルを干す。タオルが部屋にかかると「湯治してます!」感が出て、なぜか落ち着くというか、満足した気分になる。
部屋にはお茶も付いてます。
こたつに入りながら一息ついてほっこり。
宿の周りは豊沢川が流れている以外何もありません。まぁそれが本来の湯治宿だと思います。出かけたい場合は無料のシャトルバスが出ていますので、それを使うと花巻駅まで行く事ができます。
車で来た場合は近くではないですが、2時間程で『乳頭温泉』に行くことも可能です。せっかく岩手県まで来たのですから、ドライブがてら足を伸ばして温泉巡りしても楽しそうですね。