それは去年6月の話。『中日本大遠征~中禅寺湖~*』の続きの話。
中禅寺湖での釣りを終え、東京の薬君宅にて暫し休息の後、伊豆へと向かった。
いつものごとく城ケ崎海岸にてヒラマサを狙うも、反応なし。なんだかんだ前にバラシた事をいつまでも忘れられずに引きずっている...。
東京から伊豆までずっと下道で走ってきて、途中適当な所で車中泊し、そのまま朝ショアジギングをしたので、さすが疲れた。何より前日お風呂に入っていないため、身体がべとべとして気持ち悪い。
どこか適当な所で温泉に入りたい。だけど伊豆って意外と手頃な温泉がない。大体出てくるのは、ホテルか旅館の日帰り温泉で1000円超えてくるやつ。遠征中なのでなるべくお金は押さえたい、でも泉質には拘りたいという葛藤の中、調べまくっていると良さげな温泉を発見。
名を『昭吉の湯』
蓮台寺温泉を越え、稲生沢川沿いに進み途中左折して山道を暫く進み、最後に超急勾配の坂を上り切った所にある温泉です。
大人一人700円、安い訳ではありませんが、トロりとした僕好みの泉質だという事だったので、ここにしました。さすがに平日の昼過ぎという事で誰もおらず貸し切りで堪能。立派な梁の建物でした。
さっぱりしたところで、予約していた宿へ向かいます。
『ゲストハウスりん』。下田から程近く、何か釣れた際自分で調理して食べたかったため、キッチンのあるこちらの宿を選びました。
ちなみにこちらの宿の名前の『りん」とは詩人の『石垣りん』にちなんでつけたそうで、宿の中には石垣りんさんの本と椅子が置いてありました。外は雨なので、ちょっとコーヒーを飲みながらリラックスタイム....。
暫く読みふけっていた時に、ふと外を見てみると雨がやんでいる。目星をつけていたエギングポイントがあるので下田まで足を伸ばします。
下田には何度も来ているので、大体のポイントは把握している。この辺りはエギングしようと思えばどこでもできるけど、全て回っていては一晩じゃ足りないので、一か所に絞り集中する。
海水浴場に隣接しているこの釣り場。浅すぎず深すぎず、下には海藻が生えておりさらにとなりは地磯。釣れる気しかしない。
夕マズメの最高のタイミング。3.5号エギで海藻の少し上をなめるように探っていると、グググと引っ張られる引き。合わせを入れるとギュイーンと引き出す。この瞬間がたまらない。
キロには届かないものの、まずまずのサイズ。やったね。その後少し粘るを釣れず、宿へ帰還後、さっそく調理する。
-バターにくにく炒め
-肝バター炒め
両方美味ですが、やはり『肝』を加えた方がコクが加わり自分好み。白ワインを少し加えると、風味も増しさらに美味しくなります。
残りはジップロップに入れて冷凍庫へ。こうする事で身がやわらかくなり、甘みも増す(んだそうです(笑))。
翌朝、宿の目の前を流れる青野川の河口でシーバスフィッシング。
前日雨が少し降っただけでは水質はそれほど変わらず。シーバスの気配はない。ならばとシンキングペンシルでジャーク&フォールで狙っていると、鋭い当たりが!
ヒラ....ソゲですね(笑)でも釣れただけ嬉しい。ありがとうソゲ君。こいつをリリースして暫く狙うもその後は反応なし。宿に戻りチャックアウト。その際、昨日釣れたアオリイカを少しお裾分け。オーナー夫妻とても喜んでくれて、僕も嬉しくなりました。
その後、初めて西伊豆を通って沼津を目指しました。
ひらけた景色が広がり、途中途中に小さい町がある。海はひらけていて良さげな漁港も数知れず。でも今夜はキャンプと決めているので、道くさを食ってはいられない。竿を出したい気持ちを抑えてひた走ります。
でもここだけは寄っておきたかった。
『柿田川湧水群』
湧き水マニアの僕が、あまりに街中過ぎて今まで見落としていた場所。沼津市は水道代が安いというけれど、やっぱり水が豊かだからなのでしょうね。
20Lタンクとモンベルのウォーターボトルにしっかり給水して、いざキャンプ場へ!(でも途中のスーパーで食料をダッシュで調達します(笑))
あまり無駄足を踏まずに来たつもりでしたが、到着したのは午後6時を回ってから(笑)管理人さんがいてくれて良かったです。
キャンプ場は『ふもとっぱらキャンプ場』
この後長野を通って岐阜へ抜けたいので、ちょうど道中にあるキャンプ場です。
時間も時間なので急いで晩御飯の調理に取り掛かります。
材料は
-人参
-玉ねぎ
-豚バラ
-アオリイカ(伊豆で釣ったやつ)
これらをスキレットで炒めて、麺を投入。そこにソースを加えればあっという間に出来上がり。
『焼きそば』です。簡単で美味しいよね。
それと伊豆の道の駅でキンメダイのみそ漬けが安かったので、買ってみました。焼きそば焼くのに夢中になりすぎて、ちょっと焦げてしまいましたが、これまた美味。
焼きそば食べ終わったら、軽くスキレットをキレイにして、ある材料を入れて蒸し焼き。勿論水は柿田の湧き水です。
出来上がったのは、鋳物で作れば間違いなく美味しい餃子。でもこれまた火加減が難しく、ちょっと底にこびりついてしまいました(苦笑)
締めのうどん。外でご飯を食べるとめっちゃ入るのは僕だけでしょうか?他にやることが特にないから、いっぱい食べてしまうのかもしれません。
満腹になったところでたき火を熾し、リラックスモード。
6月と言えど、高原なので陽が落ちるとかなり冷えます。たき火に足を近づけると、足の末端まで遠赤外線の効果で暖まって、こりゃタマラン。
ブランケットに包まり、たき火の炎をじーっと見つめていたら、いつの間にか眠ってしまっていました。寒さで目が覚め、こりゃイカンとテントの中で再び眠りに落ちました。
~翌朝~
清々しい晴天に恵まれて、気持ちのいい朝を迎えます。梅雨入り間近でしかも富士山は雲をかぶり易いのに、これだけ晴れてくれるなんて....なんかニュージーランドに行って運気が変わった気がします。(真面目に。)
暫くご来光を浴びながら、富士山さんをぼーっと見ていると横から怪しい雲が迫ってくる。
なんとあっという間に朝霧に包まれてしまいました。春夏は霧が出やすいって聞いた事あるけど、本当でした!!
ちょっと興奮!
どんどん霧が濃くなって、数メートル先しか見えない程に。
だ...大丈夫かいな...?
そんな時はとりあえずカフェ・オレでも飲んでくつろぎます。あ!牛乳とバナナを一緒に食べると、脳が活性化して良いらしいですよ!カフェオレにするとどうか知らないけど...(笑)
そして暫くすると、さっきまでの濃霧が嘘みたいに消え去りました。
ホント、あっという間。貴重な体験ができました。ラッキー♪
この日の岐阜まで行く予定なので、朝食を軽く済ませて出発です。
ふもとっぱらキャンプ場、広々してて、富士山は見れるし、朝霧は幻想的だし、素敵な場所でした。いつかまた来ます。
ではでは!
【おすすめのキャンプ道具】
焚き火台と五徳とスキレットのこの組み合わせ、かなり気に入ってます。メッシュタイプの焚き火台は燃焼率が高いのでしっかり灰になるまで薪が燃え尽きてくれます。その上に五徳を乗せて、スキレットを乗せれば、憧れの焚き火で料理を作ることが可能。
是非お試しを!
⬇︎宿泊した宿
南伊豆にある一人でも泊まれる宿。台所もあるので、釣った魚の調理も可能です。