自転車で外出して、その帰り。ふと近所にある川を覗いてみると、いつもの3倍ぐらい鮎が群れていた。
これはもしかしたら、小鮎サビキで釣れるんじゃないかと思い、急いで帰宅して、竿を片手に川へもうダッシュで向かう。
鮎の群れの少し上流側に仕掛けを垂らし、川の流れに乗せて仕掛けが下流にいき鮎の群れに入るようにする。この際、あまり勢いよく仕掛けを落とすと鮎が驚いて散ってしまうので、意外とテクニックにいる作業。
上手い事、仕掛けを投入。しかし意外と食ってこない。以前ならすぐ食ってきたのに。
「まぁもう秋だしなー。」と思いながらも、しつこく流しているとようやくヒット。
20cmにも満たない小鮎。天ぷらにするなら丁度いいけど、一匹の為に油を使うのももったいないので、もう少しほしい。
だけど食ってくるのだけど、食いが浅くて抜き上げ途中にバラシ多数。そうこうしているうちに、鮎が散ってしまった。
「このサイズ一匹だけいても...」と悩んだところ閃きました。『ウナギの餌にすればいい』と!
鮎をぶつ切りにして、鯛用の針にセット。
適当な石にロープをくくり、そのロープに針が付いた糸をセットして、鮎がいた川にぶっこみ一晩放置。
以前何度かこの方法を試してみましたが、獲れた試しはありませんでした。ただその時は餌が貝だったり、海の魚だったりしました。『ウナギの餌には鮎が一番!!』とよく耳にするので、これは期待できるぞ、わくわくしながら床に就き、翌朝。
仕掛けを回収しに行くと...
ウナギ釣れてるーーーー!!!!!
ホントに釣れたよ、ウナギ!!
すごいな鮎!!一発だよ!!
急いでウナギを持って帰る。
じゃんじゃん!!
これが獲れたウナギ。
えぇ、分かります。なんかちょっと残念なビジュアル。まぁ何故こうなったかは想像に容易いですが、もう一つ残念だったのは、すでに絶命していたという事。
だけどしかし、臭いはまったくしない!見た目もとてもキレイで美味しそう!これは期待できる。
さっそく調理していきます。
まずぬめりがすごいので、沸騰したお湯に10秒ほど漬けて、ぬめりを取りやすくします。
そして開き。関西では腹開きが主流ですが、僕は背開きの方が好きなので背開きにします。昔アナゴで何度か練習した事があるので、簡単にできると思ってましたが、予想より難しい。
それでもなんとか形になりました。巻き付いたロープでうっ血している部分が気になりますが、焼けば分からなくなるでしょう。
次に炭を熾して、半分に割った頭と中骨を焼いていきます。
焼いている時に、骨から脂がジュウジュウと出て、なんとも香ばしい香りが...。
たまらん...。
醤油:酒:みりん=1:1:1と砂糖を適量入れたタレに、炙った骨と頭を入れて5分ほど煮込んでいきます。
そしてタレに漬け込みながら、串うちしたウナギを焼いていきます。
それほどサイズは大きくないですが、皮目のところから脂が垂れて、ものすごくいい匂いがたちこめてきます。
焼けたウナギをご飯に盛りければ、、完成です!!
めちゃくちゃ美味そう...。これを目の前にすると、条件反射でにやけてしまう...(笑)
それでは、いただきます。
パクリ...
もぐもぐもぐ...
......
美味い!!
めちゃくちゃ美味い!!笑"
予想以上にうまい!!
まず臭みが、本当に一切ない!泥抜きもなにもしていないのに。そして脂が適度に乗ってる!天然のうなぎってこんなに脂乗ってるとは知りませんでした。そしてタレも美味しい!これは炙った頭と骨でダシをとったのが良かったのでしょう。
本当に、本当に美味しかった。
あっという間に食べ終えてしまいました。
また鮎が釣れたら、獲りに行きたいと思います。
うなぎは炭火で焼くに限ります!!