どうも、ひだまりです!
伊勢志摩地方に移住してきて2年が経過しました。移住してくる前はそれほど得意でなかったアジングも、2年の間にみるみる成長。そして去年、ギガアジ(44cm)をキャッチするまでに至りました。
2年住んでみて感じたことは、
三重県はとにかくアジの魚影が濃い!
基本的に一年中狙えます。
しかしやはりある程度、場所や時期を考慮した方が良い思いができるもの。
そこで今回は、私ひだまりが2年の間で得た知識や経験を共有していきたいと思います。
アジが好む場所と釣れるポイントは?
基本的にどこでも狙えば釣れます。
ですがやはりアジが好む場所というはあります。
それは、入り組んだ地形の場所。
三重県でいうと、鳥羽から熊野までのリアス式海岸エリアですね。
もう少し細かく言うと、潮の流れが良く、かつ奥まった場所。
三重県のリアス式海岸エリアがまさにこれにあたり、外洋は黒潮が流れるほど潮の流れが良く、それでいて入り組んだ地形をしています。このような場所をアジは好みます。
全国的に見てもアジングの聖地で有名な愛媛県や山口県なども、瀬戸内海で奥まった場所にありつつ、豊後水道が流れる潮通しの良いエリアです。
じゃあ潮の流れが良い外海でやれば良いのかと言うとそうではありません。
青物なので潮の流れに乗ってやってきますが、実際釣れる場所は潮が緩い場所が多い印象です。
潮の流れが良く、かつヨレている場所を好む、と言う点ではブリ族とポイントが被る場合もありますが、アジはブリ族よりもう少し潮が緩く、奥まった場所で釣れる傾向にあります。
どうしても釣りは潮が効いている所が良い、と言う話をよく聞きますのでとにかく潮の流れ良い場所を選択してしまいがちですが、アジがよく釣れるポイントは意外と「こんなところ?!」という湾の奥の入り込んだところだったりします。
韓国のリアス式海岸地域を例に解説していきます。
❌がよくない所。
◯が、夕まずめに期待できる所。
◯が夜に期待できる所です。
一見❌のポイントが潮通しが良さそうで一級ポイントに見えます。確かに潮通しは良いかもしれませんが、アジが溜まるような箇所がなく、回遊があっても止どまることはなく、ただ流れていくでしょう。
二つある◯の下の◯。
このポイントを選んだ理由として、まず湾の入り口部分で潮通しが良く、少し凹んでワンド状の地形になっているからです。
潮が流れる際、ワンドになってる部分では反転流が起こりプランクトンが溜まりやすくなります。それがアジをこのポイントに止める要因となり、結果釣れます。ここが磯のような岩礁地帯ならイマイチですが、ゴロタなら最高のポイントです。(※フロートのポイント)
もう一つの◯は湾の中では、外側に面し潮通しが良く、かつ陸と防波堤で潮のヨレが発生すると考えられるので選びました。
夕まずめに期待できるポイントですが、常夜灯が入っていれば、夜にも入れますし、もしそうならかなり期待できます。(ジグヘッド単体のポイント)
夜釣りの場合は常夜灯がカギとなります。
選んだ◯と△をつけた場所は常夜灯が期待できて、場所的にもアジが止どまる条件をクリアしている場所です。(当然ですが、常夜灯は実際現地に行って確認します。なければ移動)
いずれも防波堤や筏、陸がワンドになっている等に潮の流れに変化がつくと考えれます。
特に○2つは場所が湾口に近く、潮通し良く、防波堤やで潮の流れのヨレができます。(下の○場所はワンドにもなっている)
アジはこのような場所を好みます。
やはり何もないただ潮通しが良いポイントより、何かしら変化があるポイントでないとアジが止どまる理由がありませんので、そのようなポイントを狙うことをオススメします。
アジの釣れる時期は?
前述した通り、三重県ではアジは基本的に一年中狙えます。
ですがそれはサイズを問わない場合。もし良型を狙いたいのであればオススメは、
秋〜春です。
具体的にいうと9月中旬〜6月末ぐらいといった感じです。アジの聖地なので狙える期間はやはり長いです。その上で30cm以上の大型を狙うのであれば、
11月〜3月までが最盛期になります。
黒潮の影響があるエリアなので、寒い時期の方が大型が出る傾向にあるんですね。
アジが釣れる時間帯は?
夕まずめと夜によく釣れます。(朝も釣れますが、時合いが短い)
夜はポツポツと釣れる感じです。
そしてアジが爆発的に釣れるのが夕まずめ。それも太陽が水平線に沈んでから暗くなるまでの間が一番活性が上がります。
おそらく光量が変わるという事が鍵になっているのだと思いますが、この時間帯にアジが爆発的に釣れるという経験を何度もしてきました。
良さそうなポイントを発見したら、夜から入るのではなく日の入りの1時間前ぐらいからその場所で竿を出しておくと、思わぬ釣果に繋がるかもしれません。
ちなみに今までの経験上、夕まずめで爆発的に釣れたポイントは、夜になると全くアタリがなくなる、というケースが多いです。
ですのでもし夕まずめに爆釣して、それから釣れなくなった、という時は素直に場所移動する事をオススメします。
そしてこれはまだ憶測の域なのですが、夜に釣れるポイントと夕まずめに釣れるポイントは別なのだと考えています。
アジングの基本的なアクション方法
「アクションがちゃんとできてないから釣れない、動かし方がよく分からないからアジングはやらない」という人も多いはず。
私も初めはそうでした。
ですが一度覚えてしまえそれほど難しいものではありません。
僕は基本的に一つのアクションしかしません。しかしそれで今までアジを仕留めてきました。
動画で観た方が分かりやすいと思いますので、まずは動画をご覧ください。
やり方としては、
チョンチョンとアクションを加えた後、ゆっくりとロッドを起こしていくだけ。
この『ロッドを起こしている時』にワームが手前に向かってきます。そしてこれ以上ロッドが起こせなくなったところで、起こした分の糸を巻き取りながらチョンチョンとアクションを加え、ロッドを最初の位置に戻し、再び起こしていく。
これの繰り返しです。
このアクションをする理由としては、最初の『チョンチョン』でアジの活性を上げ(アジにワームを発見させる意味もある)、その後ゆっくり引いてくることで喰わせの間を作り、口を使わせる、といった感じです。
そして理想は『同じ層を引く』こと。
ただしこれはあくまで理想で、大きく上に上がりすぎたり、逆に下がりすぎたりしなければOKです。実際同じ層を引けているかなんて水中映像でも確認しない限り分かりません(笑)僕も引けているかなー?ぐらいでやってます。それで十分釣れています。ですので『同じ層を引けている』と思ってやり続けることが大切です。
使うジグヘッドの重さでロッドを上げるスピードを変えてあげましょう。重いジグヘッドの場合は多少早くなり、軽い場合は更にゆっくりとなります。
アジのいるレンジ(層)の見つけ方
せっかくアジがいそうなポイントを見つけたとしても、狙うレンジ(層)が間違っていたら喰ってこない、なんてこともあります。そのためにはアジが捕食するレンジを把握する必要があります。
ですがこれはとても簡単。カウント(秒数を測る)すればいいだけです。
キャストしたらまずボトム(底)まで沈めます。その時に何秒掛かったかカウントしておきます。例えば15秒掛かったのなら、次のキャストで13秒まで沈め、そこから上記のアクションを始めていきます。そこで反応がなければ次は10秒沈める、その次は5秒沈める。
というふうに、カウントをとりその場所の水深を測り、沈める時間を変えることで、アジのいるレンジを見つけていく、といった流れです。
ただ漠然と沈めるのではなく、カウントすることでしっかりと違うレンジを狙うことができるという訳ですね。
ただ経験的にアジはボトムか表層にいることが多いので、カウントが難しいうちは表層(大体2~3秒)かボトムだけ狙えば、釣れてくれる場合が多いです。
カウントをとるという行為はルアー釣りの基本です。
カウントをとることで水深の変化する場所を見つけることができます。(例:7秒で底についたのに少し場所をズラしたら20秒掛かるようになった)
そのような水深の変化している場所にアジは着く習性があるので、アジのいる場所を見つける手掛かりになります。必ずカウントをとる事は習慣付けましょう!
アジングの基本タックル
基本タックル
ロッド・・・「6フィート前後のロッド』
リール ・・・「1000番〜2000番台の小型リール 」
ライン・・・「フロロカーボン3lb、またはエステルライン0.3号」
ジグヘッド・・・「1.5g前後」
ワーム・・・「何でも可」
【ロッド】
ロッドは6フィート前後が感度が良く、操作性も高いので扱いやすくオススメです。
アジの吸い込むような食べ方をしてきます。ただ吸い込む力があまり強くないためか、感じるアタリが小さいのが特徴です。この長さのロッドは短い分感度が高くなり、その小さなアタリも感じやすくなります。またアクションする時にも、操作しやすくオススメです。
【リール 】
リールはシマノとダイワ、気に入っているメーカーのもので良いと思います。(シマノなら500〜2000番、ダイワなら1003〜2004番)
参考までに、私はダイワのリールを使っています。理由としてはダイワの方がスプール径が大きく、ラインの巻癖がつき難いからです。
【ライン】
ラインはフロロカーボンかエステルラインがオススメです。
ですが初心者の方はフロロカーボンが特にオススメです。
フロロカーボンは比重が大きいので、ワームをしっかり深い場所まで沈めることができます。三重県はディープエリアが多いので、深い場所までワームを沈めることは珍しくありません。
そしてもう一つ『リーダーを組む必要がありません』
どういうことかと言いますと、エステルラインの場合、エステルラインとジグヘッドとの間にリーダーという糸を結ぶ必要があります。なくても釣れますが、トラブルが増えます。またリーダーの結び方もちょっとコツがいるので、ややこしいです。
フロロカーボンの場合はそのリーダーがなく、リールに巻いてあるラインをそのままジグヘッドに結べばいいだけなので、とても楽です。
ではなぜエステルラインもオススメしているかと言うと、フロロより感度が良いからです。
フロロも伸びが少なく感度は高い方ですが、エステルラインはフロロより更に伸びが少なく感度が高いです。さっきから「感度、感度」とうるさいですが、それぐらいアジングする上で『感度』は重要なんですね。しっかりとアタリをとって、釣っていきたい人向けのラインです。
では感度が良く強度も高い『PEライン』はどうかという疑問が浮かぶかもしれません。確かに感度だけ見れば優秀ですが、問題は『風に弱いこと』です。PEラインは風が吹けば、フワッと浮き上がります。1.5g前後の軽いものを投げるアジングにおいて風の影響はとても強く、少しの風でも浮き上がってしまうPEラインはあまりオススメしません。(それに値段も高い)
▲オススメのフロロカーボンライン。しなやかで使い易く、オレンジ色なので夜でも見えやすい
▲私が使用しているエステルライン。リーダーは0.6号と1号を状況によって使い分けてます。
【ジグヘッド】
ジグヘッドは1.5gを基本に、1g、1.8gと一種類づつあると便利です。
アジングでは1gのジグヘッドを基本にしている場合が多いと思いますが、三重県ではディープエリアが多いため、少し重たい1.5g前後がメインとなってきます。
アジのレンジが浅い時は1g以下、超ディープエリア、風が強い時は1.8g以上を使います。(ちなみに私は1.3gのジグヘッドをメインにしてます)
▲先端にある出っ張りを折れば、軽量化できる。
【ワーム】
実績のあるワームのリンクを貼っていきます。
お手頃で釣れるワーム。ワーム一つだけ買うなら、これがオススメ。三重県はフグが多く、齧られることが多いので、たくさん入ってるのが有難い。オキアミカラーが実績高いです。
絶対にアジが釣りたい!という方にオススメ。匂いでアジを寄せるので、ヒット率が違います。まずこれでアジを釣る感覚を覚えるのもオススメです。注意点としてボトルに入っている液がかなり臭いので、液漏れしないボトルに移し替えましょう。
デカアジ実績No1のワームです。表面積が大きいので、引き抵抗が増して、ワームがどの辺りの層を泳いでいるか感じやすくなります。勝負時、ここ一番という時に使います。
『補足:ロッドに関して思ったこと。』
ロッドは必ずしもアジング専用ロッドでないとダメ、という訳ではありません。
メバルロッドでも、何なら細いバスロッドでもOKです。
ならなぜ専用のアジングロッドを使うのかと言えば、『更に1匹多く獲るため』だと思っています。アジは吸い込むような喰い方をするため、アタリが小さくでます。その小さいアタリを捉え易くするのがアジングロッドです。アジングロッドを使うと感度は高く、操作性も良いので釣りをやり易さは抜群に向上すると思います。
ですがもし家にメバルロッドやバスロッドがあるのであれば、最初はそれで全然OKです。
確かにアタリはちょっととり難いかもしれませんが、別にアワセを入れなくてもアジは全然釣れてくれます。
なのでもし家に代用できるようなロッドがあれば、最初はそれでやってみて、楽しければアジングロッドを買う、という流れでも良いと思います。
釣果情報を得るための裏技
その地域で魚が釣れているかどうか知りたい時、頼りになるのは釣具店の釣果情報です。
三重県では『フィッシング遊』が県下最大の釣具チェーン店であり、こちらの釣果情報は大変参考になります。
ですが多くの人の目に触れられるものの為、特定の場所は公開しておらず、漠然とした情報になります。
他は個人ブロガーやインスタグラムなどが主な情報源ですが、三重県では情報を出す人があまりいいない印象を受けます。(私はこれからできる限り出していきます、ハイ(笑))
しかしそんな時に頼りになるのが、『筏の釣果情報』です。
リアス海岸は波の影響を受けづらく、筏を設置するのに適している為、非常に多くの筏が浮かべられてます。それら筏を設置している渡船屋が、お客呼び込みの為に釣果情報を出してます。それが大変参考になります。
勿論筏からの釣果なので、陸からとの釣果とは別の話になりますが、少なくともそこの湾にアジが回ってきていることは分かります。そこから前述したアジの好むポイントを参考にすれば、アジにかなり近づくことができるかと思います。
Googleマップで調べたい地域名を確認して、例えば『紀伊長島 筏 釣果』と入力すれば、簡単に釣果情報を得ることができるのオススメです。
おわりに
アジングは近くに上手な人がいないと、覚えることがなかなか難しい釣りだと思います。僕も初めは何となくでやっていました。
ですが大きいアジを釣ってからアジングにハマり、色々と研究するようになりました。
そして一度コツを掴むと、思っていたよりも簡単で楽しい釣りなんだなという事に気がつきました。(意外とどこにでもいる)
アジングについて書いているネットの記事はたくさんありますが、『三重県の』アジングについて触れている記事はあまりありませんでした。
三重には遠い所から多くの方がアジングにきます。ですが貴重な休日を割いてきて、ボウズという事もあるでしょう。そんな方々に少しでも役に立てばと思い、今回記事を作成しました。
参考になれば幸いです。
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