10月は釣りの最盛期。何釣りしても楽しい時期だけど、この時期になると必ず狙いに行くのが、越前海岸のヒラマサ。
ヒラマサは過去に何度か惜しいところまでいったけど、未だに釣り上げには至っていない目標の魚。当初の予定では串本に行こうと思ってたけど、台風19号の影響が出ると思い、北の福井へ行く事に。
三重から車を走らせ、途中滋賀県の伊吹山のそばを通る。そこにある『泉神社』という神社に湧き水が湧いているので、水を確保しておく。
2~3日の遠征になると、意外と水は消費するもの。飲み水だけじゃなくて、ラーメンのお湯に使ったり、道具を洗うのに使ったり。
それにここの水はカルシウム分が豊富で飲み味が普通の水とは明らかに違う。おそらく中硬水にあたる水だろうけど、僕は好きな味です。お近く通る機会があれば是非汲んでみてください。
そんなこんな寄り道しながら車を走らせ、越前海岸に到着したのは22時近く。まだ台風の影響は出ていないはずだけど風が異様に強いので、風裏になるポイントへ入りエギングをする。
満月に近い月が美しい。
波気は多少あるものの、風はあまり感じず釣りやすい。防波堤には墨跡はたくさんあるものの意外と渋い。あっちこっち攻めて、最終的に水深のあるポイントのボトムねちねちでようやく一杯。
しかしサイズが小さい。その後も粘ったものの、この一杯以外出ず、意外と時間をとられてしまった。
深夜0時にヒラマサポイントに車を走らせ到着すると、なんと先行者の車が!?この場所は車一台しか停めるスペースしかない場所。しかもこの時間に車が停まって釣りをしているという事は、徹夜釣り確定コース。
むむむ。
しょうがないので別のポイントへ向かう。と言っても、このポイント以外あまり詳しくないので、正直不安。
駐車場に到着したのが0時半。そこからリーダーを組んだり、色々準備をして寝たのが深夜1時。そして5時に起床して磯へ向かう。
寝る時周りに車は停まっていなかったのに2台増えている。磯を歩いていくと、二人のエギンガーが真っ暗の中釣りをしている。徹夜で磯でエギングとは恐れいる。
幸いにも先端の片方は空いていて、そこに入れらせてもらい。明るくなるのを待ってから釣り開始。朝一はトップから始める。波がそこそこあるのでポッパーをチョイス。
バシャバシャとルアーを引いていると、いきなり青物がトップに出る!
うそん!?
正直眠気でやる気がなかったけど、一気に目が覚めて引き続きポッパーは引いてると、出るは出るは!めちゃくちゃ活性が高い!
だけどなかなかヒットには持ち込めず、これが難しい。
しかし6時40分。これまでで一番大きい魚がトップに出る。そして一息入れてからフッキング!!
乗った!!ようやくヒットに持ち込めた。
だけどここからが勝負。手前には根が突き出しており、そこに入られたら一発。また全体的に根が荒いので、どこかに入られてもダメ。
ヒラマサの突っ込みを必死で耐える!強めに設定したドラグが出る出る。
あまりに引きが強いので、普通のファイトスタイルだと対応できず、途中でマグロ釣りみたくグリップエンドをお腹に置いてポンピング!!
ようやくヒラマサが姿を現す。そしてランディング。波があり、苦戦したものの足場がよくキレイにネットインに成功。
感無量だ。
ヒラマサ63cm
ヒラマサ初ゲット!!何年も追い求めて、何度も惜しいところまでいき、ようやくのゲット!
めちゃくちゃ嬉しい!!しかも体格もなかなか良くて、脂乗ってて美味しそうな個体。
やったね!
その後も少し続けて、2~3回バイトがあり一度ヒット。
ツバスの30cm程の個体。こんなサイズの魚も、自分の体の半分ぐらいある大きさのルアーに食いついてくるんですね。青物のどう猛さとトップの威力に脱帽です。
一匹釣って余裕が出たので、8時に磯上がりしました(笑)
その後は朝ごはんをしっかり食べて、寝て、起きて、昼ご飯を食べて、また寝て、起きて、迎えた夕マズメ。お土産のイカを釣りに少し場所移動。
外海側で水深が適度にあり、さらに周りに多少岩場があり、良い感じに流れのヨレが出来ていて、いかにも釣れそうなポイント。ここでエギングするも、まさかのノーヒット。
まさか越前海岸で夕マズメ、イカ坊主になる日が来ようとは...。
だけどどうも潮の流れが効きすぎている感じがして、水深の浅いポイントへ移動。
月明かりがあるけど、街灯の明かりも海に届く良ポイント。
この場所移動が功を奏して、イカ大爆釣!!
本当に一投、一匹釣れるんじゃないかというぐらい高活性。
これだよ、これを期待してたんだよ!やっぱり越前海岸のエギングはこうでなくっちゃ(笑)
だけど全体的にサイズが小さい。やはり大きさは太平洋の方が良いのでしょうね。だけど数は圧倒的に日本海が釣れる。
やればいくらでも釣れそうで、どこまでいけるかやってみたい気もしたけど、釣り過ぎても良くないので、ある程度釣ったところでストップフィッシング。
翌日に備えます。
迎えた次の日。この日は前日と打って変わって、波は穏やか風もない。気温も少し上がり、磯を歩くと少し汗ばむほど。
昨日と同じポイントへ入ります。
そして朝一番、釣り開始。まだ投げたルアーが確認できない程の明るさの時に、いきなりバイト!
よしよし、今日も活性良し。その後もトップで攻めると1~2度出たものの、そこからまったくノーバイト。本当に朝一番だけの反応でした。
だけど以前越前に来た時に出会ったヒラマサ釣り師が、「ヒラマサは9時とか10時に出る」と言っていたので、その言葉を信じ無心で投げ続ける。
ポッパーにしたり、ダイペンにしたり、たまに気分転換でジグを投げたり。
それでもまったく反応がない時間が流れる。
そして9時を回った時に、風が吹き始める。穏やかだった海が多少波気を帯びて、なんだか釣れそうな雰囲気を醸し出し始めた。
そこで昨日のポッパーを投入。慎重に引いていると、かなり手前まできたところでトップに出た!そしてフッキング!竿に重みがかかりヒットに持ち込み成功!
だけど手前には根があるので、突っ込ませまいとするも、ヒラマサの突っ込みに耐えられる訳もなく、根に入られ、ラインの擦れる感触が伝わってくる。
こうなったらイチかバチかでベールを起こし、ラインを開放。
そして多少魚を泳がせたところでポンピング!
まだラインが何かにすれる感触が伝わってくるけど、無理やりに巻き上げると、根から抜けた感触が伝わってくる。そしてすぐに海藻に絡まったヒラマサが姿を現す。
足元の波は穏やかで冷静にランディング成功。
59.5cmのヒラマサ。
なんと2日連続でのキャッチに成功しました!キャッチ時刻は9時27分。本当に陽が昇ってからのヒットでした。ありがとう、この前会ったヒラマサ釣り師。おかげでヒラマサ釣れました。
駐車場に戻り、釣果を確認。
ヒラマサ2本にイカが7杯。
十分過ぎる。獲物を入れたクーラーボックスがとても重たい。笑顔が思わず溢れてくる。
当初の予定の場所とは違ったり、入りたいポイントへ入れなかったりと、なかなか思い通りに行かない釣りだったけど、結果的にこれ以上にない釣果に恵まれました。なんだか何かがヒラマサと巡り合わせてくれたような気さえします。
と、釣果に恵まれた釣り人はすぐに調子に乗るのでした...笑"
日時 | 10月10日/11日 |
潮 | 中潮 |
場所 | 福井県越前海岸 |
釣果 | ヒラマサ 63cm ヒラマサ 59.5cm アオリイカ 7杯 |
ヒットルアー | 【スカジットデザインズ】パンプキン 140mm 【YAMASHITA(ヤマシタ)】エギ王Q LIVEサーチ 2.5号 |
今回ヒラマサを2匹仕留めたルアー。固定重心で安定したアクションをしてくれる上に、逆風時でも抜群の飛距離を出してくれます。
▼その他の越前海岸釣行記事
-
越前海岸でショアジギングしてたら意外な大物が釣れた【福井県の釣り】
青物が釣りたい。そんな折、福井新聞の釣果情報に越前海岸でヒラマサが上がっているとの情報が載っていたので、釣りに行きました。なんとメジロも上が ...
続きを見る
▼能登半島は更に魚影が濃いですよ
-
能登半島に青物狙いの釣り遠征に行ってきたよ!【ヒラマサ・サワラ編】
10月後半。 釣りの最盛期真っ只中。イカ・アジ・シーバス・青物、何を釣りにしても釣りやすいこの時期は釣り人が一番忙しい季節。そんな最高なこの ...
続きを見る
▼このヒラマサを調理した記事
-
越前海岸のヒラマサの味【漬け丼】*
先日釣ったヒラマサ。 越前海岸のヒラマサ* 4日程寝かせてから、捌いてみました。 すると。 背中の身 こっちは腹身 養殖の魚にも負けない脂の ...
続きを見る